2000/12/19〜21 STAFF研修(串本)


初のSTAFF研修でかなりドキドキしていた私。「プロなのに研修って何するの?でも私のためになるんやったらじゅんこちゃん頑張ってきてね。」と励ましてくれたお客様の言葉を思い出して、いざ江坂へ!(かなり気合入ってました) 研修は19日のお昼から江坂で始まり、予定より少し送れて18時半に串本へ向かって出発しました。私の緊張はまだまだ続いていたのですが(たぶん誰も気付いてくれてなかったと思いますが…)、海へ行けるという嬉しさもあってほんのちょっとリラックス。(森岡)

日 程
2000/12/20
潜水地
沖ノ吉右衛門
天 候
曇り
気 温
水 温
20℃
透明度
20m


20日の1本目は「沖ノ吉右衛門」のFunDivingへ!いやいや、ポイントの偵察ですね。
「沖の吉右衛門」は根のトップが27mと深め。私のダイブコンピューターもこのダイビングでは43mと、普段では見た事のない数字を示していました。
ここでは深場でしか見られないスミレナガハナダイ、サクラダイ、マツカサウオを見ることが出来ました。私はハナゴンベを見た気がするのですが、同意してくれるのは上田さんしか居らず、その上田さんも窒素酔いの影響があってさだかでないとか…
串本経験の少ない私が嬉しかったのは、串本の深場でマダラトビエイが見れたことです。「あそこに居るよ」と教えてもらって振り返ったら目の前にのんび〜りマダラトビエイが飛んで来るじゃありませんか!マダラトビエイは温かい海でしか見た事ない私にとっては感激で、後姿が見えなくなるまで思わず見送ってしまいました。小物探しに熱中されていたみなさまはお目に掛かっていないと言うことでうれしさ倍増!!
その後私も小もの探しに熱中してしまったのは言うまでもなく、気付いたら「あら、こんな時間!」。まだまだ潜っていたい気持ちを押さえて浮上開始。一番最後は私じゃないと安心していたのに、一人上がり二人上がり…とうとう一人ぼっちで減圧停止をすることに。
淋しいなぁと思いつつ見上げた水面は、太陽光が差し込んでとってもきれいでした。たくさんのクラゲに囲まれてドキドキしながらも、その時独りぼっちだった私にとっては時間つぶしのいいお相手になってくれました。 (森岡)


日 程
2000/12/20
潜水地
グラスワールド
天 候
曇りのち雨
気 温
水 温
20℃
透明度
17m
2本目はグラスワールドの地図書き。西店長とバディを組んで北西エリアを書くことになりました。私がキックサイクルを測り店長が地形を写す役目をしました。店長のVoloに負けてはならないと思ったわけではないのですが、どうやら一生懸命フィンキックをしていたみたいで、途中で息切れが…後で店長に「じゅんちゃん速い!」って。な〜んだもっとゆっくりでいいんだ!
私の速すぎたフィンキックのおかげで店長のエアーがなくなってしまい、本多店長とバトンタッチ。私の「キンチャクガニ」のリクエストにいとも簡単に答えてくれました。あの大胆な岩の動かし方。次回チャレンジしてみます。(森岡)

今回STAFF研修で先輩のみなさんと一緒に潜ることができ、私には学ぶところの多い研修となりました。
今回の研修で学んだことを生かし、私らしいお客様のサポートができるように経験をつんで行きたいと思います。(森岡)



日 程
2000/12/21
潜水地
ヨリコバ
天 候
曇り
気 温
水 温
19.5℃
透明度
15m


今串本でニューポイントとして話題になっているヨリコバを探索ダイブ。ここも根のトップが18m、ボトムは43mとかなり深いポイント。地形は浅地に似ていて、ダイナミック!!と聞いて、ワクワク・ドキドキ・・しかし、当日はかなり流れがあり私的にはかなり不安!けど、まあ、スタッフばかりなので強引にエントリー。さすがにドライではアンカーにたどり着くまでにハーハーゼーゼー、やっとの思いでロープをつかみ、それから潜降を始めるがなかなか進まない。かなり潜降してもう45mやろ〜と思って、ふとコンピューターを見るとまだ18m!!え〜まだそんなん〜…とにかくトップの根には到着した模様。そこではキンギョハナダイがひとかたまりとなり潮流へむかってホバーリングしている。小さいながら良くがんばるな〜と思いながら、わたし達も20mのドロップオフを一機に降りていく(43m)。そこには小さな根がありタカベ・ハタタテダイの群れそしてテングダイが…「お〜テングダイ!!」と見とれている暇もなく減圧チェックしながら東へ移動すると、大きなクエ・ニザダイ・アカオビハナダイ・タカサゴの群れなどが見られ、魚影はかなり濃い。ところどころにソフトコーラルもあり、浅地の小型版って感じです。昨日の沖吉といい、ヨリコバといいやはりハードなところにはそれなりの感動が待っているようです。流れがあったおかげで透明度も良く、魚の種類も多く久しぶりにエキサイティングで、こんなにしんどい思いをしたのも久しぶり!なダイビングでした。たまにはこんなんもいいかな…(目片)
* 注:ここもやはり減圧DIVEにならないよう要注意が必要。流れもあるので上級者向きです。


日 程
2000/12/21
潜水地
アンドの鼻
天 候
曇り
気 温
水 温
19℃
透明度
17m


何度も潜っている安堵の鼻でのマップ作成。バディは松村社長。エリアは南西。主に砂地が広がる地形に所々根が点在する。コンパスとキック数で距離を測りながら、じっくりゆっくり潜るとさらに楽しさ発見!!ネジリンボウの住居もしっかり把握し、こんなにもハゼがいたかなあと思う程のハゼ御殿。特にクロユリハゼのまだ黒くならない透明な幼魚がいっぱいいて、とてもプリティーでした。又、ミノカサゴも特大からミニチュアまでけっこう生息していました。その他には、アザハタの根があり、そのまわりにはネンブツダイの群れ・・口に卵はなかったものの見ていて飽きない光景でした。安堵の鼻はやはりこのアザハタの根のある方がおもしろいですね。


2日間という短い研修でしたが、皆についていくのがやっとという感じで終わってしまいました。しかし、今回は日頃行けない深いポイントで、減圧をチェックしながらのダイビングや、流れの速いところでのエントリーの仕方や、流されてしまった時の対処の仕方、また、脚力のない私でもしっかり漕げるフィンの選び方まで、日頃のダイビングでは経験しないことを多く経験し、実感として体験できたことがとてもよかったです。又、DMコース以来の地図作成もゆっくりじっくり確認しながら潜るという点で勉強になりました。ダイビングに接する意識が私の中でかなり大きく変わった研修でした。今、DMのダイバーの方もこういった研修にどんどん参加されることをおすすめします。(目片)

余談:今回はもう一つの目的がありました。それは新しいドライとBC・レギュの使い心地をチェックするということです。
まずドライスーツ(アラモアナ製サーモリペル/オペロン)。私が今まで使っていた昔のドライは、硬い・苦しい・寒いの三重苦!ドライは辛いというイメージがずっとありました。がしかし、今回サーモリペル/オペロンをオーダーして、何と快適なことか!第一にやわらかい!ので着易く、ウェットのように身体が動く、第二に苦しくない!!特に首周りが断然楽です。サーモのお陰でしょう。第三に暖かい!インナーをポリプロピレンにすればサーモリペルの効果は絶大です。人一倍寒がりの私がスタッフの中で一番平気だったのですから…8年目にして初めて味わった優越感でした!
次にBCですが、マレスのフロンティアヴェラ。これは女性用に設計され、特に胸の部分の締め付けをなくし全体的に軽量かつコンパクトになっています。使用してみて言えることは、軽い!身体にフィットするので一体感がある!鎧のようなイメージはないです。難点はAIRUがないことぐらい。何を選ぶかは個人差がありますが、参考にしてください。
最後にレギュ(ULMK20/G500)超軽量とあってボート上でのセッティングが楽なのと水中でのバランスも良い。私が気に入ったのは、エアーが軽いという点。ス〜と空気が入ってくるのでハードなダイビングの時にはかなり呼吸が楽でした。パージボタンの硬いのはなんら問題なかったです。
以上、新器材の使い心地チェックでした。新しく買い換えをお考えの方、またこれから買われる方、参考にして下さい。(目片)